おひとり様の終活のススメ

更新日：5月2日

6/21の日経新聞記事より

「生涯子なし女性　OECDで最多　75年生まれの28％社会進出に支援後手」との記事がありました。

86年に男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出を推していたが、現実社会では子どもが授かったときには出産か退職かを迫られる傾向があった。

「生涯無子率」35年生まれは11.2％、55年生まれ11.9％、75年生まれ28.3％、2005年生まれは33.4％に達する見込みとの事。

この記事では、就職氷河期世代の影響と一人世帯の増加に伴う終活の重要性について考察します。

　昔ながらの意識や慣習を変えるのには時間がかかり、いやな思いを乗り越えてきた方が多いでしょう。

　またその世代は就職氷河期でもあり、正規雇用につけなくてフリーターで生計を立てていた方も多かったでしょう。

　自分自身が生きるのに精いっぱい、子どもができても自分と同じ思いをさせたくないと思う方もいらっしゃったのかなと思います。

　私自身も75年生まれ49歳で第二次ベビーブーム世代であり、就職氷河期初期の世代です。私も仕事がみつからず、しばらくフリーターでした。まずは自分の仕事で食べていけるように仕事をみつけ覚える事が第一優先で、子どもを授かることは考えてもいませんでした。

　おひとり様の増加は、日本社会の変化を象徴しています。一人世帯の増加に伴い、終活の重要性はますます高まっています。自分の意志を確実に伝えるためにも、早めの段階で終活を意識する事をおすすめします。

　終活とは、自分の人生の最終段階に備えて、財産整理や葬儀の準備、簡単なエンディングノートから法的な効力を伴う遺言書の作成などを行う活動です。自分の意志を明確にし、残された家族や友人への負担を軽減することが目的です。

意思表示の明確化　おひとり様の場合、近くに家族がいないことが多いため、自分の意志を明確にしておくことが特に重要です。遺言書やエンディングノートを通じて、自分の希望する医療措置や葬儀の形式、財産の分配方法を事前に決めておくことで、自分の意思が尊重されるようにします。
トラブルの回避　おひとり様の場合、死後の手続きや財産の処理でトラブルが発生しやすいです。遺言書を作成し、財産の分配や遺品の処理方法を明確にしておくことで、遺族や友人間での争いを未然に防ぐことができます。
心の安心感　終活を通じて、自分の最期に向けた準備を整えることは、心の安心感をもたらします。自分の希望が実現されるという確信は、精神的な安定にもつながります。

エンディングノートの作成　エンディングノートは、自分の希望や思いを整理記録するノートです。医療や介護の希望、葬儀の形式、連絡してほしい人々のリストなどを詳細に記載します。市販のエンディングノートを利用することもできますし、自分で作成することもできます。
遺言書の作成　法的に有効な遺言書を作成しておくことは、財産の分配を明確にするために重要です。行政書士等の専門家に相談しながら作成することをおすすめします。
信頼できる人への依頼　信頼できる友人や専門家に、終活の一部を依頼することも重要です。死後事務委任契約を結ぶことで、確実に信頼できる人が必要な手続きを遂行してくれます。
財産の整理　生前に財産を整理し、不要なものを処分しておくことは、残された人々への負担を減らすために重要です。また、重要な書類や資産の場所を明確にしておくことで、死後の手続きがスムーズに進みます。
医療・介護の準備　将来の医療や介護に関する希望を明確にしておくことも終活の一環です。任意後見契約を作成しておくことで、自分自身の介護施設などの入所、入院手続き等がスムーズに済みます。

以上、おひとり様の終活のススメでした。一人暮らしの方や、将来のことをしっかりと考えたい方は、今一度未来の整理を考えてみてはいかがでしょうか？終活　ひとり

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