終活 何から始める?
- shimochikuro
- 2024年12月15日
- 読了時間: 4分
更新日:5月2日

終活とは
自身が人生の終焉を迎えるにあたり、残された遺族や専門職に後を託す事、自身の身の回りの整理、死後の整理を考え、人生の整理をし手続きを進める事です。
「終活」という言葉を耳にすることが増えました。
何故なら、この高齢者社会、同じような悩みを抱えている方が増えているからです。
ただ、同時に、終活はしたいが、何から始めたらいいのかわからないという方も増えています。
1人暮らしをしている高齢者の方
お子様がいらっしゃらない方
お子様はいるが離れたところで暮らしている方
大きな悩みはないが、漠然と、このまま自分が亡くなったらどうなるんだろうと考えている方
こうした方々は多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、この記事では「終活」を考え始めた方への対策を簡単にお伝えします。
どんな悩みがありますか?
悩みと言っても、人それぞれに状況が違うので千差万別でしょう。
しかし、共通している漠然とした悩みはこういったことではないでしょうか?
・自分が認知症になってしまったら、身の回りのことはどうなる?
・亡くなった後の住まい、財産の整理や処分はどうなる?
・自分のなきがらはどうなる?
これらの悩みを解決するために出来る事を考えてみます。
悩みは、2つに分けられます。
1.存命中のこと
2.亡くなった後のこと
どちらについても対策をするには、存命中かつ判断能力があるうちに手続きを行うことが必要です。
それでは、終活を、存命中のことと亡くなった後のことについて分けたうえで、具体的にどのような対策が考えられるのかを見ていきたいと思います。
1.存命中のこと(認知症等の発生)
・任意後見
任意後見契約は、自分の判断能力が低下した際に備えて、信頼できる人に財産管理や生活支援を委任する契約です。将来、認知症や病気で意思決定が難しくなったとき、あらかじめ決めた内容に基づいて適切な支援を受けることができます。
この契約では、本人の希望を尊重しながら、預貯金の管理や医療・介護サービスの利用手続きなどの財産管理や日常生活に必要な身上監護面の支援を受けられるのが大きな利点です。契約の効力発生時には、家庭裁判所が任意後見監督人を選任して、監督にあたらせるので、家庭裁判所の関与もあり、不正が起きにくく安心です。
2.亡くなった後のこと
・遺言書
遺言書は「財産が多い人だけのもの」と思われがちですが、たとえ財産が少額でも、銀行口座残高や家財、生命保険の受取金なども遺族が手続きするには労力が必要です。
遺言書があれば、これらの財産の分配方法を明確にし、遺族間のトラブルを防ぐことができます。
また、遺言書は財産分与だけでなく、自分の葬儀の希望や家族への感謝のメッセージを伝える手段にもなります。さらに、遺言書を作成することで相続手続きが簡略化され、遺族の負担を軽減することができます。
・死後事務委任
死後事務委任契約は、自分が亡くなった後に必要な手続きを第三者に依頼する契約です。
たとえば、役所での死亡届の提出、銀行口座の解約、家財の処分など、遺族や友人に負担をかけずに済むよう準備ができます。
近年、家族や親族と疎遠な方や、単身の高齢者が増えている中で、この契約は重要性を増しています。特に遺言書では指定できない事務的な手続きをカバーできる点が魅力です。
エンディングノート等の活用
法的な拘束力はありませんが、手軽に始められる対策です。
・かかりつけ医療機関の情報
・携帯電話等、インターネットなどのメールアドレス、ID、暗証番号
・親戚、友人等の連絡先
・ペットの情報
などをノートに記しておくと安心です。
まとめ
1.結論「終活」といっても幅がひろく自分にとって何が必要かを見直す事
2.思い立ったら吉日
生前整理は自分の人生を振り返ることでもあります。人によっては色々な感情が出てきてどっと疲れてしまうことがあります。
自分の体力や気力、回復力があるうちに思いついたら早めに進めていくことをおすすめします。
3.相談受付中です。
こうご行政書士事務所では終活支援サービスを行っております。
有料にはなりますが、一回だけの相談ではなく、継続的、定期的なご相談も可能です。
お気軽にお問合せください。
自分なりに「人生の整理」や「遺族への準備」「自分がいなくなった後に家族に迷惑をかけたくない」と考える皆さんは、一人で悩まず、まずは、気軽に相談できるこうご行政書士事務所にご相談されてはいかがでしょうか。
終活 何から始める?でした。
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