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【遺言書のススメ】相続人なき遺産が1,000億円超に!あなたの遺産、どう使われますか?

  • 執筆者の写真: こうご行政書士事務所
    こうご行政書士事務所
  • 4月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月2日

近年、相続人のいない遺産が急増しているのをご存じですか?2023年度、国庫に入った相続人のいない遺産の金額は1,015億円。10年で約3倍に増えています。

背景には、日本の高齢化と単身高齢者の増加があります。


2025.2.11記事国庫に帰属「相続人なき遺産」1000億円超昨年度、10年で3倍 税理士「使途希望あれば遺言を」


【遺言書のススメ】相続人なき遺産が1,000億円超に!あなたの遺産、どう使われますか?


相続人なき遺産が増えている理由とは?

 相続と聞くと、誰かしら家族が財産を受け取るイメージがありますが、現代の日本ではそうとは限りません。

 総務省の調査によると、65歳以上の約4,000万世帯のうち21.6%が単身世帯。これは10年前から約4%増えており、今後もこの傾向は続くと見られています。

 身寄りがないまま亡くなった方や、相続人がいても相続放棄された場合、遺産は「相続人なき遺産」として原則として国のもの(国庫帰属)となります。



遺産は国庫へ…でも、その使い道は?

 ここで問題になるのが、遺産の使い道が明確に決まっていないという点です。1,000億円を超える遺産が毎年国に入っているにも関わらず、「どう使われたのか?」が分かりづらいのが現状です。

 たとえば、「自分の財産は困っている子どもたちのために使ってほしい」「動物保護活動に役立ててほしい」「地域の学校に寄付したい」といった思いがあっても、遺言書がなければ実現されることはありません。



元気なうちに「遺言書」を作成しましょう

 では、どうすれば自分の遺産を希望通りに活かせるのでしょうか?答えはシンプルです。元気なうちに「遺言書」を作成しておくこと。

 遺言書には、自分の遺産を誰に、どのように分けるかを記載できます。相続人がいない場合でも、信頼する人や団体に遺贈(寄付)することが可能です。たとえば、次のような内容を自由に盛り込めます:

  • 遺産の一部を福祉団体に寄付したい

  • 長年お世話になった知人に自宅を譲りたい

  • 飼っていたペットの世話をしてくれる団体にお金を託したい

こうした希望は、遺言書を残すことで法的に実現できます。



遺言書作成は専門家に相談するのがおすすめ

 遺言書は自分で書くこともできますが、形式に不備があると無効になってしまう恐れがあります。また、相続や遺産の扱いには法律的な知識も必要です。そこでおすすめなのが、行政書士や司法書士などの専門家に相談すること。公正証書遺言として残すことで、より安全・確実にあなたの想いを形にできます。



まとめ:相続の未来を自分で決めるために

 日本では今後も、相続人のいない遺産が増え続けると予想されています。「どうせ誰にも相続されないから…」ではなく、自分の遺産を社会の役に立てたい、誰かに託したいという想いがあるなら、今こそ「遺言書」の作成を検討してみてください。


あなたの想いが未来につながる――その第一歩は、元気な今、遺言書を作ることです。


以上、【遺言書のススメ】相続人なき遺産が1,000億円超に!あなたの遺産、どう使われますか?でした。

【遺言書のススメ】相続人なき遺産が1,000億円超に!あなたの遺産、どう使われますか?

こうご行政書士事務所では、遺言書作成支援も行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。


 
 
 

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