top of page
検索

「無料点検」にご用心!高齢者を狙う屋根リフォーム詐欺の実態とは?

  • 執筆者の写真: こうご行政書士事務所
    こうご行政書士事務所
  • 4月9日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月29日


~優しさにつけ込む巧妙な手口とその対策~

最近、新聞やニュースで「屋根の無料点検を名乗る詐欺」が話題になっています。とくに高齢者の方を狙った手口が増えており、親族の方も「うちの親は大丈夫かな…」と心配になるケースが多いようです。


今回は、2024年に過去最多の摘発件数を記録した「点検商法」の現状と手口、そして身を守るための対策について、分かりやすくご紹介します。ご自身はもちろん、大切なご家族を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。


「無料点検」にご用心!高齢者を狙う屋根リフォーム詐欺の実態とは?無料点検 高齢者


急増する「点検商法」詐欺の現状無料点検 高齢者

屋根や外壁の無料点検を口実に訪問し、高額な工事を契約させる「点検商法」が急増しています。

2024年の摘発件数は、なんと過去最高の66件。これは一部にすぎず、実際には泣き寝入りしている被害者も多いと考えられています。

さらに消費生活センターなどに寄せられた相談件数も、2023年度には12,549件だったのに対し、2024年は2月時点ですでに15,950件に達しており約1.25倍にも増加しているのです。

こうした業者は、SNSなどを通じて「訪問役」のアルバイトを募集するなど、組織的かつ計画的に動いています。見た目が普通の若者だったり、言葉遣いが丁寧だったりするため、一見では詐欺と気づきにくいのも厄介です。



手口はとても巧妙。特に屋根は要注意!

被害の多くは、屋根のリフォームを装ったものです。屋根は地上からは見えにくく、住人自身が確認しづらいため、詐欺師たちはそこに目を付けてきます。

典型的な流れは次のとおりです:

  1. 突然の訪問 「近くで工事をしていた者ですが、お宅の屋根がずれているように見えたので…」と突然声をかけてきます。

  2. 不安をあおる 「このままだと雨漏りして危険です」「今なら無料で点検しますよ」と、不安を煽って家に上がり込もうとします。

  3. 虚偽の報告や故意の破損 屋根に上った後、「板金が浮いています」「瓦が割れています」と報告しますが、中にはわざと壊す悪質なケースもあります。

  4. 高額な工事契約の誘導 「すぐに直さないと危ないです」と急かして、数十万円から百万円以上の工事をその場で契約させようとします。

実際には、そもそも問題がなかったり、ほんの軽微な修理で済むはずのものを大げさに見せて、水増し請求をするのが常套手段です。


※建設業法では500万円以上の工事(一部除く)をする場合は知事許可、国土交通省の許可が必要になり許可を得ないと建設業法違反となる。

※訪問や電話による勧誘は特定商取引法の規制対象となり、必要な範囲を超える工事を行う「過量販売」は行政処分の対象となる。住民側から契約解除できる。



被害を防ぐための3つの基本対策

このような点検商法に騙されないために、次の3つのポイントをぜひ覚えておいてください。

1. 「訪問されても絶対に家に入れない」

まず最初の防御線です。「点検だけでも」と言われても、玄関のドアは絶対に開けない・家に入れないようにしましょう。ドア越しの対応やインターホンでのやり取りで十分です。

少しでも怪しいと感じたら「結構です」とはっきり伝えてください。

2. 「その場では絶対に契約しない」

「今すぐ修理しないと危険」「今日中なら安くできます」など、急かされてもその場で契約は絶対にしないことが大切です。

工事や契約の必要が本当にある場合は、複数の業者から見積もりをとるのが基本。その場で決めてしまわず、家族や信頼できる人に相談してから判断しましょう。

3. 「不安を感じたら、すぐ警察」

少しでも「おかしいな」と思ったら、迷わず警察署に連絡しましょう。相手が「工事はもう始めています」などと押し切ろうとしても、焦らず第三者に相談してください。



注意!工事が終わってしまうと「証拠がなくなる」

点検商法の厄介な点は、工事が完了してしまうと「本当に必要だったのか?」の立証が難しくなることです。

たとえば、詐欺業者が屋根を壊して「ここがひどく劣化していました」と言っても、すでに修理されてしまえば元の状態が分からず、立証が困難になります。

だからこそ、「やられる前に気づく」「工事を始めさせない」ことが最大の防御になります。



親族の方へ:高齢の親御さんを守るためにできること

 一人暮らしの高齢者は、どうしてもこうした訪問詐欺のターゲットにされやすくなります。ぜひ次のような対応を心がけてください:

  • 「こういう詐欺があるから気をつけてね」と定期的に話題にする

  • 急な契約の話が出たら、必ず家族に相談するよう伝える

  • 訪問業者が来たときのために、「この番号にまず電話して確認する」という連絡先(家族・専門家・地域の民生委員など)をメモで残しておく

 また、地域によっては高齢者見守りのための防犯ステッカーの配布や、訪問販売お断りの掲示プレートも活用できます。



まとめ:大切な暮らしとお金を守るために

 誰にでも起こり得る「屋根点検詐欺」。でも、ちょっとした注意と、断る勇気があれば、被害はぐっと減らすことができます。

  • 突然の訪問は、家に入れない

  • その場で契約しない

  • 不安を感じたら警察や消費生活センターへ

 親しげな態度や優しい口調に惑わされず、「身を守る行動」を意識しましょう。そして、大切なご家族ともぜひこの情報を共有してくださいね。

「無料点検」にご用心!高齢者を狙う屋根リフォーム詐欺の実態とは?

以上、「無料点検」にご用心!高齢者を狙う屋根リフォーム詐欺の実態とは?に注意でした。無料点検 高齢者


 
 
 

Comments


bottom of page